A.31. 処理時間の結果

これらの処理時間の結果は、下記のリグレションテストを実行して得たものです。

% cd src/test/regress
% make all
% time make runtest
    

Linux 2.0.27における処理時間は、実行の度におよそ5% 変動するようです。 おそらくマルチタスクシステムのスケジューリングの際の差と考えられます。

A.31.1. バージョン6.5

以前のリリースでもそうであったように、新しいリグレションテストが 追加されたことにより、リリースの間では処理時間を直接比較できません。 一般的には、バージョン6.5はそれ以前のリリースよりも高速です。

fsync()関数を無効にした場合の処理時間:

  Time   System
  02:00  Dual Pentium Pro 180, 224MB, UW-SCSI, Linux 2.0.36, gcc 2.7.2.3 -O2 -m486
  04:38  Sparc Ultra 1 143MHz, 64MB, Solaris 2.6
     

fsync()関数を有効にした場合の処理時間:

  Time   System
  04:21  Dual Pentium Pro 180, 224MB, UW-SCSI, Linux 2.0.36, gcc 2.7.2.3 -O2 -m486
     
上記のLinuxシステムでは、(古い)IDEディスクではなくUW-SCSIディスクを使用する と、リグレションテストは50%高速になります。

A.31.2. バージョン6.4beta

新しいリグレションテストが追加されたことにより、 リリースの間では処理時間を直接比較できません。 しかし、Bruce氏により、一般的には、バージョン6.4は それ以前のリリースよりも高速です。

  Time   System
  02:26  Dual Pentium Pro 180, 96MB, UW-SCSI, Linux 2.0.30, gcc 2.7.2.1 -O2 -m486

A.31.3. バージョン6.3

新しいリグレションテストが追加されたことと、time travel用に必要であった 廃れたテストが削除されたことにより、リリースの間では処理時間を 直接比較できません。しかし、Bruce氏により、一般的には、バージョン6.3は それ以前のリリースよりも高速です。

  Time   System
  02:30  Dual Pentium Pro 180, 96MB, UW-SCSI, Linux 2.0.30, gcc 2.7.2.1 -O2 -m486
  04:12  Dual Pentium Pro 180, 96MB, EIDE, Linux 2.0.30, gcc 2.7.2.1 -O2 -m486

A.31.4. バージョン 6.1

  Time   System
  06:12  Pentium Pro 180, 32MB, EIDE, Linux 2.0.30, gcc 2.7.2 -O2 -m486
  12:06  P-100, 48MB, Linux 2.0.29, gcc
  39:58  Sparc IPC 32MB, Solaris 2.5, gcc 2.7.2.1 -O -g